ゆっくりと3 fk×mm

【番外編】 自分から ページ16

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小学生になった蓮




だいぶ話せるけどまだちょっと遅れてるから、先生たちにも説明はしてある





特に保健室の先生は、いつもお世話になりっぱなし…




パニックになって話せなくなったり、教室に行くのを怖がったり




その度にお友達が蓮を保健室に連れて行ってくれるみたいで





連絡帳には、午前は保健室で過ごしましたとか給食は保健室で食べましたって書いてあることも少なくない





｢蓮、学校怖い？｣




『…れん、おはなしうまくできないけどっ…みんなおしゃべりはやいから…』




｢そっか、皆お話するの早くてびっくりしちゃうね｣




もうスラスラ話せるみんなとはちょっと違うから、ついていけなくて悲しくなっちゃうのかな





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hktside
(保健室の先生、松村北斗さんのお名前お借りします)






2時間目の終わりを知らせるチャイムがなり




体育で怪我をした子供たちの手当を終えてデスクに戻るとドアが開いた




hk｢あれ、蓮くん。1人？｣



『んっ…』



hk｢どした〜？つらくなっちゃった？｣



『ふぇっ…泣』





蓮くんがこうやって保健室で泣いちゃうことはよくあること



でもいつもはお友達がつれてきてくれて、事情を説明してくれるから、何があったかわかるんだけど




今日は蓮くん1人だけ




hk｢蓮くん、誰かお友達か先生に、保健室行くって伝えたかな？｣



蓮くんは顔を下げたまま横に首を振った




hk｢そっかそっか、じゃあ先生が伝えとくからね、ソファ座ってちょっと待ってて？｣




蓮くんをソファに座らせて担任の森本に内線をかけた



hk｢もしもし？北斗です。蓮くんね、ちょっと保健室来てんのよ、なんか知ってる？｣



mr｢え、なんだろな〜…3時間目学活だから聞いてみる！｣




連絡を入れたところで蓮くんの元に戻る




hk｢お待たせ蓮くん、なにがあったかなあ｣



『ひっぐ…ぱぱぁ…泣』



hk｢パパがいい？パパお仕事なんだよ〜北斗じゃだめかな｣



『…ほっくん』



hk｢ふふ、ほっくんだよ。どうしたの？｣




パパに会いたいと泣く蓮くんだけど、よっぽどの事がない限りお迎えを呼ばないって言うのは僕とパパの中で決めたこと




ちょっとずつパパじゃない人にも頼れるようになってほしいからね




涙を止めて落ち着かせるとゆっくり口を開いた蓮くん




『れんっ…へんなの…？』





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