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「お父さんが、」
「淳さん?」
「お父さんが、私が突然辞めたことを不思議に思ってレストランに出向いたそうです。その時に料理長と話をしてどこか怪しさを感じ、調べている時に階段から突き落とされたと。」
「え?階段から転んで骨折したんじゃ、」
「料理長に突き落とされたみたいです。骨折で済んだのと、現場の近くに防犯カメラがあったことが不幸中の幸いでした。」
「…Aさん。」
私の名前を呼んで立ち上がる。
「よく、頑張りましたね。」
ふわりと頭を撫でられれば耐えきれなかった雫が頬を伝う。
1人の時でさえ泣かないようにしていたのに。
「舘様の手は、魔法みたいですね。」
「やっと舘様って呼んだ。」
「え?」
「いつも通りでいいって言ったのにずっと宮舘さんって呼んでたから。」
「あ…、」
「Aさんの苦しみや辛さはこの先も消えることはないと思います。それでも、心から幸せになるための1歩は踏み出せたんじゃないですか?」
「…そうですね。」
そこでふと、彼のグラスが空になっていることと自分がかなりの時間1人で話してしまっていたことに気づいた。
「すいません。宮舘さんはお客様なのに…。」
「また宮舘さんに戻った。」
「…、」
「ふふっ。いいんですよ、僕が聞きたかったので。」
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涼-suzu-(プロフ) - 蓮和さん» ありがとうございます。みやだてくんはやっぱりバブめですよね。笑 共感していただける方がいて嬉しいです。次回もよろしくお願い致します(՞ ܸ. .ܸ՞)" (4月2日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
蓮和(プロフ) - 完結おめでとうございます!垢は違いますが毎度コメントさせていただいてますバケモノです。素敵な作品をありがとうございました!!宮舘さんとの恋ってやっぱりいいですよね(?)私も宮舘さんは結構バブい域にいると思ってますw 第8弾も楽しみです! (4月1日 21時) (レス) @page45 id: 69e5d6eaed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年3月25日 17時