甘ったるい彼等【短編集】(雪男) (ページ4)

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【💚】ストレスコーピングページ4

亮平 side

最近何だか調子が乗らなくて、仕事も空回るわ
普段は気にならない他人の評価も心に残るわで
自己嫌悪から頭も体も心もずっしり重たくなっていた。

どうにも限界で『家行ってもいい？』とLINEを送ろうとした瞬間に「今日キーマカレー作ったよ！」と写真付きで先手を越され
思わず笑みがこぼれた。

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「いらっしゃい」と招き入れてくれるAちゃんの笑顔を見てしまうと、もうたまらなくて、言い終わらないうちに強く抱き締める。

「おつかれさま」と回した手で優しく背中をさすられると
嫌なことも疲れもスーッと薄れていくように感じるんだ。

「今日は勉強お休みね？」

『うん、』

「ずっとくっついてー、手繋いでー」

『ふは、ずっと？』

「そ、ずーっと。あ、トイレは離してあげるから一人でどうぞ」

『一緒にじゃないの…？』

「ねぇ、、
　そのあざといお顔で何でも許されると思ったら大間違いだよ」

『んはは』

「変態なんだから」とプリプリ怒りながらも手を繋いでリビングに連れて行ってくれるAちゃんに、今日もまた惚れ直す。

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