こんな俺らでも。2

また我慢した末っ子。 ページ13

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黄side

あの後家に帰ったら舘さん特製の生姜スープの飲み干し、

風邪薬を飲ませてすぐに寝せた。

明日は撮影があるから、

風邪治ってるといいけど。

てかちょっと待って。

俺明日義足ないのにYouTube出んの？

辛っ。

そこはスタッフさんにどうにかしてもらうとして…

足、痛み止めが切れてきてだんだん痛くなってきたから

俺もさっさと寝ることにした。

ｰｰｰｰｰ

「…くん！いわもとくん！」

甲高い声。

ラウだ。

黄「んん…？ラウどーした？」

白「寝坊！！やばいよ！！」

え？

スマホのロック画面に表示されたのは9:55

今日の集合時間は10:00

あと5分！？

今日に限ってなんで誰も起こしに来てくれないんだ

って思ったけど俺が悪いわ…

「ラウがギリギリまで寝てるかもしれないからそっとしておいて」

なんて言わなきゃ良かった…

おかげでバタバタ。

あれ義足どこ！？とか変なこと言ってる俺。

「岩本くん、今義足ないでしょ」

ってラウに怒られる始末。

とりあえず着替えとヘアセットは完了して、

みんなが集まる共有スペースへ。

時間は10:02

ちょっと過ぎたけど許して…笑

今日の撮影は事務所でやるらしく、

皆で仲良く車に乗って移動。

車に乗るまで自分のことでいっぱいだった俺。

何か忘れてない…？

はっと気づいたのはラウの体調を確認していないこと。

しかも移動車別。

「やらかした…」と独り言を漏らす。

緑「なに、何したの…？」

黄「ラウに体調確認すんの忘れた…」

桃「まじ？てっきりもう元気なのかと…」

急いでそっちの車に乗ってるふっかに電話した。

黄「もしもし？」

紫「どした？」

黄「ラウ、平気？」

紫「うん、まぁ今んとこは。」

黄「そう、ならいいんだけど。熱朝測ったか聞いて？」

紫「…36.8だって」

黄「そ、なら平気かな。ありがと、じゃーね」



桃「大丈夫そう？」

黄「うん、36.8だって。」

緑「ちょっと平熱よりは熱高いか」

桃「様子見だね。」

黄「我慢してないかが心配。」

緑「だねぇ、隠すの上手いから。」


ふっかとの電話で少しだけ安心の割合が増えたけど

完全に安心できない俺。

事務所着いたらもう1回熱計らせないと。

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