こんな俺らでも。2

また我慢した末っ子。3 ページ15

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白side

2本目の撮影を終えた頃、

俺の限界はとっくに超えていた。

撮影中に我慢してた咳がだんだん出始めて

痰が絡んで吐きそう…

みんながワイワイしてる時に

そっと抜け出して多目的トイレへ向かった。

ケホッケホッ、、

はぁ、しんどい、、、

絡んだ痰を出すために車椅子から降りて

床にペタンと座り、

便器を抱えるように体を便器に預けた。

ケホッケホッ、、

こんなにしんどくなるなら

先に帰らせてもらえばよかったと後悔…

久しぶりに出した熱で少しパニック。

この短時間で咳しすぎて疲れた、、

とりあえず戻って正直にみんなに言おう。

みんなの元に戻るために床から車椅子に乗ろうとしたけど

そんな力は残ってなくて。

乗れない…

何度かやったけどダメで、

それで余計に体力は奪われた。

もう無理…

誰か助けてっ、、、


意識を飛ばしかけた頃、外から声が聞こえてきた。

紫「ラウ〜？どこ〜？」

白「ふっかさ、」

黒「ねぇ、ここ使用中になってる」

紫「多目的トイレ…らう？いるー？？」

白「ケホッ、ふっかさっ、めめっ、、ケホッケホッ！」

出来るだけ大きい声で、2人の名前を呼んだ。

紫「ラウ！鍵空けられそう？」

車椅子に乗ることは諦めて、

床を這っていき、鍵を開けた。

あぁ、ふっかさんだ…

そこで意識は途絶えた。

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