こんな俺らでも。2

あつい…？3.5 ページ25

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赤side

火傷を負ってすぐの話でも少しだけしようかな。


火傷したせいでデリケートな肌が余計にデリケートになっちゃった。

それのおかげで車椅子からどこかに移るってとき

足をぶつけないようにって気にしてたら上手く移れなくて。

包帯とガーゼで被っているとはいえ

ぶつけちゃったら水膨れは一瞬で割れる。

そうすると治るもんも治らない。


いつもの倍の時間をかけて車椅子から移ったり、車椅子に乗ったり。


たぶん俺が苦戦してるの見たんだろうね。

朝が苦手な翔太が俺より早く起きて

無言で移乗を手伝ってくれたんだ。

青「朝ご飯、作って。」

もしかしたら本当にお腹空いただけかもしれないけど

その優しさが嬉しかった。


そこからは何をするにも翔太が手伝ってくれて。

「ここ支えればいい？」とか

「義手当たって痛くない？」とか

雪でも降る？

いや、槍かな…

そんな冗談はさておき、

少し治りが早かった気がするんだよね。

翔太の優しさのおかげかな。


いつもはツンツンしてて

少しぶっきらぼうなところもあるんだけど

根は優しくて周りを人一倍気にしてる。


そんな翔太を俺はずっと尊敬してるんだ。

恥ずかしくてちょっとクサいから

面と向かって言えないけどね。

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