こんな俺らでも。2

嵐の夜は。 ページ26

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紫side

紫「いってぇ…」

嫌な痛みで目覚ましの音に起こされる前に起きてしまった俺。

久しぶりの幻肢痛でしんどい。

二度寝ができるような気配は一切ない。

右足のツボを押してみたり、

左足の残ってる部分を少し殴ってみたり…

色々試してやっと幻肢痛が和らいだ。


そんなことしてたら出発の時間が迫っていることに気づいて

めめを起こし、

急いで支度を済ませる。


義足をはめて外に出ると大雨。

原因はこの低気圧か…？

低気圧だと体調崩すメンバーが多いんだよなぁ。

こんな日に限って撮影は夜まで。


何も無いといいけど。


ｰｰｰｰｰ


ｽﾀｯﾌ「撮影終了です！お疲れ様でしたー！」


撮影を終えたのは予定よりも大幅にオーバーした20時。

めめの発作が起きたり、

俺の幻肢痛が酷くなって撮影止めちゃったり、

機材トラブルがあったりと

災難続きだった。

オマケに外の雨は激しさを増している。

スタッフさんが帰るのは危ないんじゃないかって

言うから今日は事務所にお泊まりすることになった。


各々が寝る前のルーティンを終えて

部屋に集まったのは22時過ぎ。

寝るにはまだ早いからってことで

みんなで大乱闘中。

ゲームが超絶盛り上がった頃、

外の雷も盛り上がり始めた。


緑「、、いやっ、、」

桃「阿部ちゃんしんどい？お布団入る？」

緑「はいるっ、、」


阿部がしんどくなっちゃったから佐久間と2人で仲良く布団へ。

俺も思い出したかのように足が痛み始めてゲームから離脱した。


ドーンと近くに落ちたような音がちらほら聞こえてきた。

橙「これやばいんちゃう？怖いねんけど！！」

青「俺も無理」

黄「…」


あれ、岩本さんって雷ダメなんだっけ。

なんか顔色おかしい。

紫「照？」

黄「ん、？」

紫「怖いの？」

黄「怖くな、」

照が怖くないと言いかけた時、

ドーンとまた雷が落ちた。

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