こんな俺らでも。2

不安だからさ。3 ページ33

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橙side

本屋で用事を済ませて急いで家へ帰った。

橙「ただいま〜」

赤「おかえり。あれ、佐久間は？」

橙「え？帰ってきてないん？」

赤「帰ってきてないよ。」

やばいんちゃう？

なんかあったん？

橙「、、、俺見てくる！！」

そう家を飛び出した。

佐久間くんが行った道を逆に進む。

すると道端で座り込んでいるピンク髪の小柄な男の子と

その横にしゃがみこんで心配そうに顔を覗く男子高校生が見えた。


橙「佐久間くん！！」

桃「こぉじぃ、、泣」

橙「どないしたん？」

桃「んー泣」

佐久間くん、泣いちゃってわからへん。

すると高校生が口を開いた。

「佐久間さん、ヤンキーみたいなのに絡まれちゃってて、
胸ぐら掴まれてて、、」

橙「そうやったんか、君も怖かったやろ。

助けてくれてありがとうな。」

「いえ、僕は何も。」

佐久間くんが持っているペットボトルもおそらく高校生が買ってきてくれたものやろな。

たまたまポケットに入っていた500円玉をお礼として渡した。

「あの、、YouTube見てます。

頑張ってください！」

橙「ありがとうやで！」

そう言って去っていった。


橙「ごめんなぁ、1人にして。」

桃「んーん。」

橙「立てる？帰ろか^^」

桃「帰る、」


少し元気ないけど、怪我はしてないみたいやし…


桃「こぉじぃ、」

橙「ん？」

桃「ごめんねぇ、アイス溶けちゃったぁ」

橙「そんなん冷凍庫入れとけば平気やて！

佐久間くんが無事ならなんでもええよ。」

桃「助けに来てくれてありがとぉ」

ぽわぽわしてる佐久間くんめっちゃ可愛いな。


家に帰ると共有スペースには全員大集合。

大丈夫？

なにがあったの？

って質問攻め。


緑「佐久間、白杖使いなよ、心配だから。」


この前病院行った時も先生に使った方がいいって言われたらしいけど、頑なに嫌って言ってんねんな。

桃「だって、見えてるもん…」

緑「この前だって段差気づかなくて転んだじゃん、

佐久間のこと心配なのっ…」

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