こんな俺らでも。2

年末年始の男たち。5 ページ8

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白side


今日は始業式の日であり、テストの日。

通信だけど、投稿しなきゃ行けない日。

そんな日に阿部ちゃんの天気予報は大当たりで雪。

薄ら積もってる。

学校までは岩本くんが車で送ってくれる。


黄「じゃ、終わったら連絡して？」

白「うん、ありがとう！」

昇降口までのアスファルトは

みんなが雪を踏んで固く氷っている。

車椅子のタイヤが持っていかれそうで怖いなぁ…

いつもより安全運転で車椅子を漕いだ。



無事にテストを終えてほっとした俺。

家帰ったらふっかさんとゲームしよ！

なんて考えてたけど、

何となく身体がだるい気がする。

気のせいかな

とりあえず、お迎え来てもらうために岩本くんに連絡した。

ラウールテスト終わったよ!

いつもなら即レスなのに

今日は何故か返ってこない。

なーんか嫌な予感…

もう少し待ってみる。

こんなに寒いのに教室の暖房切られちゃった…

見回りの先生が
「迎え待つなら保健室行け〜寒いから〜」
って。

暖房つけっぱにしてくれれば良くない？

なんてぶつぶつ文句を言いながら保健室に。

ドアを開けようとしたけど中に先客がいるらしい。

しかも俺が苦手なヤンキー達。

こんなとこに居られないよ…

逃げるようにして向かった先は図書室。

よかった、まだ暖房ついてる。

図書室の大きな窓から外を見ると

雪が朝より少しだけ積もったように見える。

でももう降ってないかな〜。

ケホッケホッ、

あれ、風邪ひいたかも。

なんとなく寒いし、、これやばい？

まぁ、いっか〜。


夕日が眩しく差し込んできた頃、

スマホの通知が鳴った。

「岩本くん遅いよ〜」

とLINEを開くと、ふっかさんからだった。

深澤辰哉ラウ!連絡遅くなってごめん!

深澤辰哉照がエントランスの前ですっ転んで、病院連れてくからもう少し待てる?

え！岩本くんコケたの！？

運転できるのは岩本くんとしょっぴーだけ。

たぶんこの感じだとふっかさんが付き添いで、

しょっぴーが運転していくってことだよね。

雪止んでるし、別に電車で帰れるから帰っちゃおうかな。

ラウール岩本くん大丈夫?雪止んでるから自分で帰れるよ!

次のふっかさんからの返信は何となく予想できる。

「いや、ダメ。危ないから！」だと思う。

これ既読つけちゃったら早く帰りたいのに帰れないし、

もうLINE見ないで帰りまーす！笑

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